秋の限定メニューを目の前にして、スマホを構えたのに、写真がなんだかオレンジ色。実物はもっとおいしそうだったのに、と残念な気持ちになったことはありませんか。

カフェ写真の仕上がりを大きく左右するのは、スマホの性能よりも「光」です。店内の照明はお店ごとに色が違い、同じパフェでも席によって写り方が変わります。さらに10月後半になると日が短くなり、窓から入る明るい光を使える時間も限られてきます。

この記事では、カフェ写真を映えるように撮る方法を、光の色・時間帯・スマホの操作・角度と構図の順に解説します。MARUMIEらしく、光の色を「色温度」という数字で整理しました。後半では、この秋に撮りに行きたい限定メニュー4品も紹介。価格・期間は2026年10月16日時点の各社の発表によるもので、価格はすべて税込です。

カフェ写真が映えない理由は「光の色」にある

写真がオレンジがかって写る、くすんで見える。その原因の多くは、店内照明の色です。照明の光の色は「色温度」で表され、単位はK(ケルビン)。パナソニックの照明の解説では、数字が低いほどオレンジがかった温かい光、高いほど青みがかった光になるとされています。

  • 電球色:2700〜3000K。オレンジがかった温かい光
  • 温白色:3500K
  • 昼白色:5000K。自然な白に近い光
  • 昼光色:6200〜6500K。青みがかった光

落ち着いた雰囲気のカフェには電球色の照明が多く、人の目には心地よく見えても、写真ではオレンジ色が強く出やすくなります。

もう1つの理由が「演色性」です。演色性は、照明が物の色をどれだけ自然に見せるかを表す指標で、Raという数字で示されます。パナソニックの業務用照明の解説では、同じ色温度の基準の光をRa100として、一般的なLEDの昼白色はRa83、高演色タイプのLED(昼白色)はRa95の例が紹介されています。照明によっては、いちごの赤や抹茶の緑が少しくすんで写るのはこのためです。

MARUMIEの色彩視点:光の色を3タイプで見分ける

注目したいのは、カフェの光は大きく3タイプに分けられること。MARUMIE編集部では、席に着いたらまず光のタイプを見て、撮り方を変えることをおすすめしています。

  • 窓辺の自然光タイプ:昼間の窓の光。やわらかい影ができ、料理の色がそのまま出やすい。いちばん撮りやすい
  • 電球色タイプ:2700〜3000Kのオレンジ寄りの照明。雰囲気は出るが、白いクリームが黄色く写りやすい
  • 昼白色タイプ:5000K前後の白い照明。色は自然に近いが、光が真上から当たると影が強くなりやすい

電球色タイプの席では、オレンジ色を無理に消すより、木のテーブルや焼き菓子など、もともと暖色の被写体を選ぶとまとまります。色の考え方では、光と被写体の色相をそろえると画面がなじむからです。反対に、白いクリームや青い器を撮りたい日は、窓辺の席を選ぶのが近道です。

カフェの光を、窓辺の自然光タイプ・電球色タイプ・昼白色タイプの3つに分け、色温度の目安・写り方・撮り方のコツ・合わせやすい被写体の色をまとめた図
カフェの光を、窓辺の自然光タイプ・電球色タイプ・昼白色タイプの3つに分け、色温度の目安・写り方・撮り方のコツ・合わせやすい被写体の色をまとめた図
Image by: MARUMIE編集部

カメラの世界では、光の色に合わせて写真の色を整えることを「ホワイトバランス」と呼びます。ニコンのカメラの説明書では、電球の光は3000K、晴天の太陽光は5200K、曇天は6000Kといった目安で設定が用意されています。スマホは自動で調整してくれますが、オレンジ色の照明の下では、補正しきれないことがあるのです。

時間帯で選ぶ|10月後半は「明るい窓の光」が短い

窓の光を使いたいなら、行く時間も大切です。国立天文台の暦計算室によると、2026年10月の東京の日の入りは、16日が17時05分、20日が17時00分、25日が16時54分、31日が16時47分。月末に向けて、日の入りがどんどん早くなります。

日の入りが近づくと、窓の光は弱く、色も赤みを帯びていきます。MARUMIE編集部のおすすめは、窓の光をしっかり使いたい日は、ランチからおやつの時間までに撮ること。夕方に行く日は、電球色の照明を生かした「夜カフェ」らしい写真に切り替えると、無理なく雰囲気が出せます。

スマホでできる基本の操作|ピントと明るさを固定する

光を選んだら、次はスマホの操作です。ポイントは、撮りたいものにピントと明るさを合わせて、固定すること。

iPhoneの場合

iPhoneユーザガイドでは、次の操作が案内されています。

  • ピントを合わせたい場所をタップする
  • ピントを合わせた枠の横にある露出のアイコンを上下にドラッグして、明るさを調整する
  • 枠を長押しして「AE/AFロック」と表示されたら、ピントと明るさが固定される。画面をタップすると解除

白いお皿や窓の光が入ると、写真全体が暗く写りがちです。そんなときは、明るさを少しだけ上げてから固定すると、クリームの白がきれいに出ます。

Pixelの場合

Pixelのカメラのヘルプでは、撮影画面の調整メニューから「明るさ」と「シャドウ」のスライダーで調整する方法が紹介されています。シャドウを少し持ち上げると、パフェのグラスの奥など、暗くなりやすい部分が見えやすくなります。撮影後にも、編集の「照明」から明るさやシャドウを調整できます。

フラッシュは使わないのがおすすめです。料理の照りが白く飛びやすく、周りのお客さんの迷惑にもなります。

角度と構図の選び方|メニューの形で決める

角度は、メニューの形で決めると迷いません。

  • 真上から:アフタヌーンティーのスタンドを上から、プレートやパンケーキなど平たいメニュー。お皿の丸が並ぶ形がきれいに見える
  • 斜め45度:ケーキやモンブランなど、高さと上面の両方を見せたいメニュー
  • 真横から:パフェやドリンクなど、グラスの中の層を見せたいメニュー

構図は、画面を縦横3つずつに分ける「三分割」が基本。メインのメニューを線が交わる位置に置くと、余白が生まれて落ち着いた印象になります。機種によってはカメラの設定でグリッド線を表示でき、たとえばPixelでは「グリッドの種類」から選べます。オンにしておくと水平もとりやすくなります。

ここでも色の考え方が使えます。画面に入る色を「光の色・料理の色・背景の色」の3つに絞ると、統一感が出ます。たとえば栗のモンブランなら、ブラウンのテーブル、白い器、電球色の光でまとめる。かぼちゃのスイーツなら、オレンジとグリーンのナプキンを少しだけ入れる、という具合です。光と構図のさらに詳しい考え方は、スマホ写真をおしゃれに撮る方法の記事でまとめています。

撮りに行きたい2026年秋のカフェ限定メニュー4選

ここからは、この秋の限定メニューを4つ紹介します。各社が公開しているプレス写真を見ると、光と角度の使い方の参考にもなります。撮影のルールはお店によって違うので、各店舗で確認してください。

Eggs 'n Things「さつまいもとリンゴのブリュレパンケーキ」

Eggs 'n Thingsのさつまいもとリンゴのブリュレパンケーキは、イートイン2,398円、テイクアウト1,620円。2026年10月21日から11月24日まで、国内のEggs 'n Things・Eggs 'n Things Coffee(六本木ヒルズ店を除く)で販売されます。平たいパンケーキは真上から撮るとブリュレの焼き色がよく見えます。メープルラテ(イートイン858円)と並べてもかわいいです🥞

Eggs 'n Things さつまいもとリンゴのブリュレパンケーキ
Eggs 'n Things さつまいもとリンゴのブリュレパンケーキ
Image by: Eggs 'n Things

春水堂「かぼちゃアフタヌーンティー」

春水堂のかぼちゃアフタヌーンティーは、1名分3,960円。2026年10月23日から12月7日まで(予定)の提供です。都内では代官山・銀座・表参道・東京ドームシティラクーアの4店で楽しめます。品数が多いセットは、真上から全体を1枚、気になる1品を斜めから1枚、と撮り分けるのがおすすめ。

春水堂 かぼちゃアフタヌーンティー
春水堂 かぼちゃアフタヌーンティー
Image by: 春水堂

京はやしや・日比谷 林屋新兵衛「絞りたてモンブランパフェ」

京はやしやの絞りたてモンブランパフェは、京はやしやで単品2,250円、日比谷 林屋新兵衛で単品2,300円。2026年10月1日から11月23日まで、数量限定の提供です。都内では東京ミッドタウン日比谷、新宿タカシマヤ タイムズスクエアの店舗で味わえます。高さのあるパフェは、真横から層を見せる角度が向いています🌰

京はやしや 絞りたてモンブランパフェ
京はやしや 絞りたてモンブランパフェ
Image by: 京はやしや

茶寮都路里「朱花(しゅうか)」

茶寮都路里の朱花は、2,100円。2026年10月14日から11月下旬(予定)まで、大丸東京店と京都伊勢丹店で提供されます。三種のお茶のアイスに、かぼちゃやイチジクを合わせた秋色のパフェです。器の中の色数が多いメニューは、背景をシンプルな色にすると、パフェの色がいっそう映えます🍁

茶寮都路里 朱花
茶寮都路里 朱花
Image by: 茶寮都路里

ほかにも秋のスイーツ情報は、ハロウィン限定カフェの比較記事や、米粉スイーツにリニューアルしたフィナンシェ専門店のNEWSでも紹介しています。

カフェで撮るときのマナー

おいしそうな写真も、お店や周りの人への気配りがあってこそ。MARUMIE編集部が大切にしている基本は次の3つです。

  • 撮影してよいか迷ったら、お店の人に確認する。撮影できない店や場所もある
  • ほかのお客さんやスタッフの顔が写り込まないようにする
  • 撮影は短い時間で。料理が冷めたり溶けたりする前に食べ始める

とくにパフェやアイスは、撮影に時間をかけると溶けてしまいます。撮る角度を先に決めておき、数枚撮ったらすぐに食べ始めるのがスマートです。

よくある質問

Q. カフェ写真がオレンジ色になるのはなぜですか?

A. 店内の照明が電球色(2700〜3000K)の場合、写真にオレンジ色が強く出やすいためです。窓辺の席を選ぶか、撮影後の編集で色味を少し調整すると、自然な色に近づきます。

Q. 暗い店内でもきれいに撮るコツはありますか?

A. 撮りたいものをタップしてピントと明るさを合わせ、明るさを少し上げてから撮るのがコツです。フラッシュは料理の照りが飛びやすく、周りの迷惑にもなるので控えましょう。

Q. カフェの写真は何時ごろに撮るのがいいですか?

A. 窓の光を使うなら、日の入りの数時間前までがおすすめです。2026年10月21日以降の東京は日の入りが17時前なので、ランチからおやつの時間に訪れると明るく撮りやすくなります。

Q. インスタに投稿するときの写真のサイズは?

A. Instagramのヘルプでは、写真は最大1080×1080ピクセルでアップロードされると案内されています。ストーリーズで文字を入れて見せるなら、インスタストーリーのおしゃれな加工術も参考にしてみてください。

まとめ

  • カフェ写真の仕上がりは光で決まる。電球色は2700〜3000K、昼白色は5000Kが目安。窓辺の自然光がいちばん撮りやすい
  • 10月下旬は日の入りが17時前。窓の光を使うなら早めの時間に。スマホはピントと明るさを合わせて固定する
  • 角度はメニューの形で決め、色は「光・料理・背景」の3つに絞る。秋の限定メニューは期間が短いので、気になるものは早めにチェックして📷